杏(あんず)

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杏

杏に含まれる主要栄養素

栄養素名 カリウム カルシウム マグネシウム 食物繊維 ビタミンC
100g含量 - - - - - - -
単位 (mg) (mg) (mg) (μg) (mg) (mg) (mg)
栄養素名 ビタミンA カロテン ビタミンB1 ビタミンB2 ビタミンB6 葉酸 ビタミンE
100g含量 - - - - - - -
単位 (mg) (μg) (mg) (mg) (mg) (mg) (mg)

杏の栄養と効用

杏はバラ科の樹で、梅や桃、スモモ等と近縁にあたります。種子の中の白い仁は、杏仁(きょうにん)と呼ばれ、生薬として咳止めや痰を抑える効果があります。また、杏の種で作られた「アマレット」というイタリアのリキュールもあります。

杏は、別名アプリコットとも呼ばれ、旬は初夏から夏です。クエン酸・リンゴ酸が含まれているので甘酸っぱい味が特徴です。果肉部分には、β-カロチンが群を抜いて多く含まれています。発ガンを抑制する作用の強いβ-クリプトキサンチンも含んでいます。杏に含まれる有機酸は殺菌作用がありこりの原因の乳酸を減らす作用があります。チョコレートで有名になったギャバも果肉部に含まれています。

ブドウと並びドライフルーツにされる事も多く、原産地はネパールから中国の山東、山西、河北地方の山岳地帯と言われていますが、現在は、世界各地で作られています。中でも中東のトルコ、イラン、アフガニスタンなどが有名で、酸味が強めなアメリカ産、オーストラリア、南アフリカ産等があります。日本ではりんごの産地と分布が一致しており、長野や青森が全国の約98%を生産しています。

桃と同じように熟すると、生のまま果実として食べてもおいしく、タルトやショートケーキのトッピングにも使えます。 ピューレにしても色味共に安定していて、ムース ソース シャーベット等いろいろな使い道があります。ペクチンが豊富なのでアプリコットジャムとして艶出しにも使用できます。

保存方法

杏はあまり日持ちのしない果物です。なので、なるべくなら早めに食べ切ることをおすすめします。 保存する場合には、乾燥を避けるために、ラップにくるむか、ビニール袋かポリ袋に入れて冷蔵庫に入れるようにしましょう。 皮をむいて種を取り除き、ミキサーにかけてピューレにしたら冷凍保存も可能になります。 保存後の使いたい用途に合わせて保存方法を変えて、味や食感なども楽しむことができます。 冷凍保存することで、多少生食よりも鮮度は落ちますが、十分美味しく頂けます。

食べごろの選び方

杏を選ぶ際は、十分熟しているもので、色が濃く橙色に染まっているものを選ぶようにしましょう。 そして、表面に傷があるものや、あたって柔らかくなってしまっているものは避けるようにします。 手に持った時に実が締まっているもので、皮にも張りが見られ、しっかりと香りが立っているものを選び、すでに柔らかいものは極力選ばないようにします。 旬の時期としては夏で、生の杏は収穫してすぐに出荷され、最も売れる時期としては6月下旬から7月中旬になっています。

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