アールスメロンの旬や美味しい季節、栄養や効用について

アールスメロンとは

アールスメロンは、マスクメロンの正式名称で、アールスフェボリットを略してアールスメロンと呼んでいます。

このアールスメロンは温度や湿度を管理した温室内で行わなければならず、一本のつるからは一個しか生産しないようです。そのため価格も高くなっていて高級品といえます。

主産地は静岡県で、次に高知県が続いています。

つる割れ病に抵抗性が無く、うどんこ病などの病害にも抵抗性が無いため栽培は非常に難しいメロンといわれています。

旬の時期

メロンには食べごろサインというものがあります。メロンの下部を押して少し弾力がある状態、表面の青っぽさが少し黄色味を増してきた頃、メロン特有のかぐわしい香りが強くなった頃が食べごろのサインです。主に7月から9月となっています。

アールスメロンの栄養成分

カリウムやGABA(ギャバ)というアミノ酪酸が多量に含まれ、その他にもバントテン酸が含まれています。

アールスメロンの効能

豊富に含まれるカリウムが、体内から排出されるときに必ず塩分を伴って出ていくため、塩分を摂る機会の多い現代人にとってとても効果的といわれています。

温室メロンに含まれるGABAは、高血圧を予防し、バントテン酸はコレステロールを減らし、脂肪がたまるのを予防します。血流を良くし、脳血栓や心筋梗塞を防ぐ効果があります。

その他、鉄分が含まれていることから貧血の予防にもなります。

アールスメロンの形や色の特徴

アールスメロンには表面に網目模様があり、それをネットといいます。ネットは、ひび割れを防ぐためにできると言われています。形はほぼ球形で緑色となっています。果肉は黄緑色で果汁が多く非常に甘くなっています。

代表的なレシピ

アールスメロンは、そのまま食べるのももちろんおいしいですし、夏の時期には嬉しいメロンシャーベットにするのもまた違った感覚を味わうことができます。

小メロンとなったものはメロン漬けや、刺身のつまに使われることがあるようです。

家庭における保存方法

アールス甜瓜は、完全に食べ頃になったものは冷凍保存する事もできます。しかし、生より風味は落ちます。

冷凍にする際は、皮から果肉だけをナイフで切り、一口大に切った物をラップを敷いたバットに並べ、再度ラップを被せて冷凍し、凍ったらジップロックなど密封できる袋に移して冷凍保存します。

食べる際は、ジュースやピューレ、氷菓として使用することができ、使い方によっては十分楽しめます。

店における食べ頃

大きすぎず小さすぎず、地面についた状態で育っていないものや、色ムラがなく均整がとれた左右対称のもの、手に取った際に重みを感じるものを選びます。

ネット系メロンであるアールス甜瓜は、網目が均一に入っているものを選びます。

網目が細かいほうが香りや甘みが強いという場合が多いです。

お尻が柔らかくなっているものが食べごろで、美味しい期間は短く2〜3日しかありません。

メロンは収穫後追熟させて食べます。まだ固く香りが弱いものは冷蔵庫に入れないようにしましょう。

低温下では追熟せず、傷みを早めるだけになってしまうので気をつけましょう。