フデガキの旬や美味しい季節、栄養や効用について

筆柿とは

筆柿は別名「珍宝柿」とも言い、江戸時代より愛知県三ヶ根山麓に自生していた品種です。珍宝柿と呼ばれる理由は、男性の性器に似ているからだそうです。

この筆柿は不完全甘柿で、一本の木に甘い柿と渋い柿が同時になり、渋い柿は1割ほどなります。種子が入ると渋が抜けて甘くなり、種子が入らないと渋が残ります。渋い柿は、選別機でより分けられてアルコールで脱渋されてから出荷されます。

主産地は愛知県で、額田郡幸田町の特産として全国的に有名で、その額田郡幸田町が全国の生産量の95%を占めています。

旬の時期

筆柿は他の柿に比べて成熟が早く、9月下旬〜10月下旬に収穫され、11月上旬まで出荷されます。この事から旬の時期は、9月下旬〜11月上旬頃と言えます。

筆柿の栄養成分

ビタミンAとビタミンCが豊富に含まれており、特に柿の葉には、ミカンの30倍ものビタミンCが含まれています。また、ブドウ糖や果糖、ビタミンB1、B2、カロテンなどの栄養素やミネラルなども豊富に含まれています。その他、タンニンも含まれています。

筆柿の効能

ビタミンCが大量に含まれているため、筆柿を2個食べるだけで1日に必要な量を摂取することができます。

また、ブドウ糖や果糖、ビタミンB1、B2、カロテンなどは、疲労回復、かぜの予防、高血圧症予防、老化防止等に効果的です。

さらに、タンニンは二日酔いを直すのに非常に効果的です。

筆柿の形や色の特徴

筆柿は比較的小ぶりな柿で、果実の大きさは100gほどです。色は橙色で形は筆先のような形をしていて、この筆先に似ているというのが名前の由来にもなっています。味はコクがあって濃厚な甘さを楽しめます。

代表的なレシピ

筆柿はいろいろなレシピがあり、西洋梨を使ってカプレーゼ風にしたり、サラダほうれん草を使って白和えモドキにしたり、チヂミやミックスジュースにする事もできます。

その他ヘルシーな簡単レシピとして、おこわやチーズ春巻き、カルパッチョやげんこつなども美味しく作れます。

家庭における保存方法

柿をシャキシャキした食感のまま保存するには柿のヘタにポイントがあります。柿はヘタの部分で呼吸をしていて、水分を蒸発しています。

保存する際にティッシュや化粧品のコットン等をヘタの大きさに合わせてたたみ、水を含ませて、柿のヘタの部分に当ててその部分を下にして袋に入れて冷蔵庫に入れておきます。

こうすることで2〜3週間はシャキシャキした食感のまま食べることができます。

冷凍保存にもさまざまあり、丸ごとや食べるサイズに切ってか、ピューレにして保存する方法があります。

店における食べ頃

ヘタが果実に張り付くように隙間が無く、四枚揃っているものでヘタの色はなるべく緑が残っているものを選びます。

そして全体にオレンジ色で形がいびつでなく、均整がとれたものを選びます。

艶に関しては品種や状態によっても変わってくるので一概には言えません。

ブルームという現象は完熟した果実に起きる自然現象なので大丈夫で、手にもって重みを感じるもの、柔らか過ぎないものを選びます。

旬としては9月から10月となっています。