ホウスイの旬や美味しい季節、栄養や効用について

豊水とは

豊水とは、赤梨系の中生種で、果樹研究所で交配育成された品種であり、1972年に命名登録されています。

生産量は千葉県が最も多く、次いで茨城県、福島県となっています。

豊水は幸水に次いで多く生産されている梨です。また、幸水に比べて、日持ちが長いです。

旬の時期

和梨である豊水は、収穫時期と食べ頃の旬が同じであります。豊水は8月下旬から出回り始めるので、食べ頃の美味しい旬の時期は、8月下旬頃から10月上旬頃までとなっています。

豊水の栄養成分

豊水の栄養成分は90％が水分です。また、ソルビトールが多く含まれており、リグニンという食物繊維も含まれています。さらに、アミノ酸の一つアスパラギン酸や消化酵素のプロテアーゼ、カリウムなども含まれています。

豊水の効能

水分量が多いため、体の熱を冷ましのどを潤すことで、食欲増進や疲労回復に効果があります。

アスパラギン酸は夏バテなどで疲労が溜まった際、疲労回復に役立ちます。

豊水に多く含まれているソルビトールは、便通を良くし、血糖値を抑えて糖尿病を予防したり、咳止めや解熱効果があります。

リグニンという食物繊維が発がん性物質を吸着し、大腸がん等の予防などをします。

その他、プロテアーゼはタンパク質を分解する働きを持っており、カリウムは身体からナトリウムを出す働きがあるため、高血圧症の方に良いとされています。

豊水の形や色の特徴

豊水は、重さが350〜400gほどになる大きめの赤梨であり、形は円形で、やや腰高です。色は全体的に黄金色であり、均一に果点コルクが見られます。

果肉は果汁が多く、非常に糖度が高くなる傾向があり、酸味も伴っており、全体として濃厚な味わいになっています。

代表的なレシピ

豊水はそのまま召し上がってももちろん美味しいですが、豊水の食べ頃の時期が、暑い時期でもあるため、梨のシャーベットやスムージー、和梨のジュレにして食べるのも良いです。

家における保存方法

豊水は梨の品種です。

梨のシャキシャキとした食感と果汁が滴るジューシーな感じが損なわないように乾燥しないようにビニールなどの袋に入れて冷蔵庫の野菜室に入れておきます。一週間近くは美味しい状態で保存できますが鮮度が良いうちに早めに食べるようにするといいです。

冷凍する場合は皮を剥きレモン汁を少し加えてミキサーにかけたピューレ状にしてジッブロックなどの保存用の密封袋に入れ薄く板状にして保存しましょう。使い方は煮込み料理に少し加えたりスムージーに使ったりします。

梨の甘味は長時間冷やしすぎると薄れてしまいます。美味しく食べるには食べる直前に氷水につけて冷やしたり食べる１時間ほど前に冷蔵庫に移して冷やすようにするといいです。

店における食べ頃

豊水の旬は８月頃〜１０月頃までで９月が出荷の最盛期です。

梨はお尻のほうが甘味が強くなっています。選ぶときはやや扁平気味でお尻がどっしりとした感じのものがいいです。梨に軸がしっかりと付いているもので干からびていないものや手に持った時に果実に張りがあり硬くしまっているものを選ぶといいです。また手にずっしりと重みを感じるものがジューシーで美味しい梨です。

食べる時は皮はなるべく薄く剥き芯の部分は少し大きく切りとってしまうほうが美味しく食べられます。