クインシーメロンの旬や美味しい季節、栄養や効用について

クインシー甜瓜とは

クインシー甜瓜とは昭和63年にヨーロッパ系赤肉メロン「ボレロ」と「アールス夏系７号」を交配して生まれたものに「スーパタチブﾞ」を交雑して優秀な赤肉を育成します。

さらに「新宝玉の固定系とふかみどりの固定系」との交配後を経て育成された品種といわれています。

いろいろな組み合わせを試行錯誤して生み出されたといってもいいかもしれません。クインシー甜瓜の名前の由来は、赤肉ということで、女王を表す「クイーン」と、カロテンが豊富なことから健康を表す「ヘルシー」とを組み合わせて作られた造語です。

旬の時期

クインシー甜瓜の旬の時期は、5月から6月となっています。

クインシー甜瓜の栄養成分

クインシー甜瓜には鉄分が豊富に含まれています。鉄分とは成人の体内に約4gあるとされています。しかし鉄分は吸収率が約8％程度とされており、欠乏しやすいのが特徴です。

鉄分の機能は、血液中で赤血球ヘモグヲビンの成分として、あるいは筋肉中のミオグロビンに含まれる形で、脳を含めた体中に酸素を運搬する役割を担っています。

それにより、体温の維持や疲労防止、成長の促進など体にとって基本的な機能を高める効果があります。

クインシー甜瓜の効能

クインシー甜瓜の効能には貧血予防が挙げられています。特に女性は月経により毎月血液を失っていますので、鉄分の潜在的な欠乏者は非常に多いといわれています。

貧血は鉄分の不足を補う「貯蔵鉄」といわれるストックがなくなって初めて発症しますので、鉄分の欠乏に遅れがちです。

鉄分が不足すると、顔色が悪くなったり、神経過敏、貧血による動悸や息切れ、感染症にかかりやすくなったり、便秘や下痢、冷え性など全身に病状があらわれてしまいます。

クインシー甜瓜の形や色の特徴

クインシー甜瓜の形は網目型で、網が細かいほうが美味しいといわれています。肉質は緻密で、糖度が高く食味良好です。色は緑色で、色が薄い部分がないクインシー甜瓜を選ぶと美味しさをより一層味わうことができます。

代表的なレシピ

クインシー甜瓜の代表的なレシピとして、贅沢メロンゼリーがあります。クインシー甜瓜の上を3分の1切り落とし、中身は飾り用に3個分丸くくり抜きます。

残りの中身も取り出し、果汁と果肉とともにミキサーにかけてかくはんします。鍋に粉末寒天と水をいれ、中火で沸騰させ寒天を溶かします。

火を止めてミキサーにかけたものを少しずつ加えて混ぜ合わせます。粗熱がとれたら冷蔵庫で冷やし、固まればできあがりです。

家庭における保存方法

主な保存方法は涼しくて風通しがよく、暗い場所でカットしていない状態で保存するのが一番です。もし、冷蔵庫で保存してしまったら腐りやすくなったりしますがちゃんとした場所に置けば2、3日置いて食べ完全に食べ頃になります。

また冷凍保存したい場合は、皮をむいて果肉だけにしてラップ等に包んで水分が極力抜けないようにして保存するとよく、食べるときも自然解凍やそのまま食べても可能です。
ただ、常温より少し日持ちしたりします。

店における食べ頃

メロンの美味しい時期はとても短く品質や種類等にもよってきますが、クインシーは4月の終わりから9月の終わりにかけてが旬の時期になり、店頭に並べられる事があります。
主に皮をむいて種を出し、そのまま齧り付いて食べるのが美味しくまた他のフルーツと一緒に混ぜて食べても美味しく頂けます。

選ぶコツは皮がしっかりしていて持った時にどっしりした重さになっており、ネット型メロンのクインシーメロンは、網目が均一になっておりお尻を押した時に少し弾力があり、網目も細かく香りが豊かなものを選ぶと良いです。