ナツミカン(なつみかん)
スポンサーリンク
"Natsudaidai". Licensed under CC 表示-継承 3.0 via ウィキメディア・コモンズ.
ナツミカンに含まれる主要栄養素
栄養素名 | カリウム | カルシウム | マグネシウム | 銅 | 鉄 | 食物繊維 | ビタミンC |
---|---|---|---|---|---|---|---|
100g含量 | - | - | - | - | - | - | - |
単位 | (mg) | (mg) | (mg) | (μg) | (mg) | (mg) | (mg) |
栄養素名 | ビタミンA | カロテン | ビタミンB1 | ビタミンB2 | ビタミンB6 | 葉酸 | ビタミンE |
---|---|---|---|---|---|---|---|
100g含量 | - | - | - | - | - | - | - |
単位 | (mg) | (μg) | (mg) | (mg) | (mg) | (mg) | (mg) |
職を失った藩士を救った夏蜜柑
江戸時代中期、黒潮に乗って南方から山口県に漂着した柑橘の種を地元の人間が育てたのが起源とされています。この木は根元のみ残り上部は接木されて今も現存しており、史跡及び天然記念物に指定されています。
山口県の萩市で多く栽培されていて、明治時代にはこの地域で職を失った武士への救済措置として夏蜜柑の栽培が奨励されていました。当時植えられた夏蜜柑の木が今も市内に多く残っているそうです。
昭和初期に大分で夏蜜柑の枝変わり種の甘夏蜜柑が発見され、昭和40年代から山口県以外の地域で夏蜜柑から甘夏蜜柑への栽培切り替えが進んでいます。現在「夏蜜柑」といえば「甘夏蜜柑」を指すことが多いです。
夏蜜柑の旬
夏蜜柑は晩秋くらいから黄色く色付き始めますが、その時点では酸味が強すぎるため長らく食用だと思われていませんでした。春先頃までそのまま待っていると、その酸味も落ち着き食べられるようになります。
そのため4月〜6月頃に収穫されますが、寒さに弱い性質のため寒い地方では年末から年明けにかけて収穫してしまい、貯蔵して酸味を落ち着かせます。
夏蜜柑の栄養
夏蜜柑の皮には、実よりもビタミンCが多く含まれています。オーラプテンという香り成分が多く含まれており、発ガン抑制効果があります。
発ガンに必要な活性酵素自体を作らせない働きがあり、砂糖煮やマーマレードにすると摂取しやすくなります。また、強い酸味の原因であるクエン酸には、カルシウムなどのミネラルの吸収を助ける作用があります。
夏蜜柑の食べ方
鍋で熱湯を沸かし、火を止めてそこへ夏蜜柑を皮のまま入れて5分置いておき、その後に水で冷やすと皮が簡単に剥けます。
生食でももちろん美味しいのですが、非常に酸味が強いのでジャムやマーマレード、ジュースなどに加工して食べられることも多いです。サラダに散らすと味にアクセントが出ますし、ヨーグルトに加えても栄養価が高くなって美味しく食べられます。
夏蜜柑の家庭における保存方法
保存は直射日光が当たらない涼しい所を選んでください。
冷蔵庫は乾燥して皮がしぼんでしまい、苦味が出やすくなるのでなるべく避けてください。もし部屋が高温で冷蔵庫に入れるのであればしっかりと全体をラップで包んで野菜庫に入れてください。
冷やしすぎに注意しないと低温障害を起こしてしまいます。
箱のまま保存するときは、出来るだけ外気に触れないように、隙間を塞いで保存した方が長持ちします。
夏蜜柑の店における食べ頃
夏蜜柑は晩秋位から黄色く色付き始めますが、その時点では酸味が強すぎてとても食べられるものではありません。
そのまま年を越し、翌春の4月頃になるとその酸味が落ち着き食べられるようになります。なので収穫時期は4月中旬から6月頃までとなります。
しかし、夏蜜柑は暖かい気候を好み、寒さには弱い性質があり、気温が低くなる地方では冬に木が耐えられず実を落としてしまう事がしばしば起こります。そういう地方では年末から年明けにかけて収穫してしまい、貯蔵する事によって酸味を落ち着かせるようにしています。
スポンサーリンク
その他果物・フルーツ一覧
杏 / 無花果 / 苺 / 伊予柑 / 梅 / 柿 / キウイ / 葡萄 / 金柑 / 栗 / グレープフルーツ / さくらんぼ / 石榴 / ザボン / 西瓜 / すだち / 李 / 梨 / ネーブルオレンジ / 夏みかん / 枇杷 / パイナップル / 八朔 / バナナ / プルーン / みかん / バレンシアオレンジ / メロン / 桃 / 柚子 / ナツミカン / 檸檬 / 西洋梨