パッションフルーツの旬や美味しい季節、栄養や効用について

「情熱」ではない？パッションフルーツ

アメリカ大陸の亜熱帯地域を原産とするトケイソウ科の果物になります。英語でトケイソウのことを「passion　flower」と呼ぶことからこの名前になりました。この「passion」は情熱ではなく、「キリストの受難の花」という意味が込められています。

５００種類以上もあるトケイソウ科の仲間で、南米を中心に分布しています。熟したパッションフルーツは球状または卵形で、堅い表皮は滑らかで黄色か濃紫色、赤色など。内部に小さくて堅い種を多く含み、黄色いゼリー状の果肉と果汁が入っています。

実を食用とする数十種類の中から選抜され品種改良された種が、世界の熱帯から亜熱帯地域の広範囲で栽培されています。

ブラジルが最大の生産国で、その周囲の中南米の国での栽培が主流です。日本では栽培面積・生産高ともに鹿児島県が日本一を誇っており、各地でもハウスや露地栽培が行われています。

パッションフルーツの旬

輸入されているものは通年流通しています。国産だと多く出回るのは６月〜８月上旬になるので、まさに真夏の果実と言えます。

果皮に大きな傷やへこみがなく、独特の爽やかな香りがあるものを選びましょう。果皮にシワが浮いているものは追熟が進んでおり、酸味が減ってより甘く感じられます。

パッションフルーツの効能

果肉部分にはβ−カロテンが豊富に含まれています。体内でビタミンＡに変換され、活性酸素を抑え動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病から守ってくれます。皮膚や粘膜の細胞を正常に保ち免疫力を高める働きもあります。

パッションフルーツの食べ方

表面がつるっとしているものは室内に置いておき追熟させることで、酸味が和らぎより強く甘みを感じることが出来ます。

追熟させたものや追熟させる前の状態で保存したい場合は、ポリ袋などに入れて冷蔵庫の野菜室に入れておきましょう。

生のままで食べる場合は真横に半分に切り、スプーンで種ごと掬い取って種ごと食べます。種を裏ごしで取り除きピューレにして、ゼリーやムース、シャーベットにジュース、カクテル、スムージーなど色々とアレンジが出来ます。

砂糖と水を加えて加熱し、ガーゼなどに流し込んで搾ればシロップも作れます。

パッションフルーツの家庭における保存方法

表面がつるっとしている物はそのまま食べても甘酸っぱく美味しいですが、室温に置いておき追熟させる事で酸味が和らぎ甘味を強く感じる事が出来るようになります。
十分に追熟させたものや、追熟させる前の状態で保存したい場合はポリ袋などに入れ冷蔵庫の野菜庫に入れておきましょう。

表面にしわが出始めるくらい追熟させた物は丸ごと冷凍しておく事も出来ます。食べる時は半分に切って中がシャーベット状になっている状態で食べます。
もちろん、中の果肉や種を取り出してその部分だけを密封容器や袋に入れて冷凍しておく事も出来ます。

パッションフルーツの店における食べ頃

パッションフルーツの旬の時期は夏で、7月から8月にかけてです。

パッションフルーツを生のまま食べる場合はパッションフルーツを真横に半分に切り、スプーンで種ごとすくい取って噛まずにそのまま食べます。

少し種が気になりますが、周りのゼリー状の部分を舌の上で味わい、酸味と甘みと芳醇な香りを楽しみます。

中のゼリー状の部分を種と共に取り出して、目の細かい裏ごし器で種を取り除けばフレッシュのピューレが出来上がります。それでゼリーやムース、シャーベット、それにジュースやカクテル、スムージーなど色々な楽しみ方が出来ます。